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シャレ・ダジャレ学事始

3月12日夜、大阪北区民センターに於いて「日本笑い学会第19回研究会・検証シンポジウム/シャレ・ダジャレ学事始」が開催された。
約50人ほどの学会員及び一般の参加があり、しゃれについての研究が2時間半に渡って行われ、好評のうちに終了した。
今回の特集は、この研究会について当日の進行順に報告する。


講義「しゃれの歴史−詩歌を中心に−」作家・織田正吉

最初は、しゃれの歴史についての講義。

まずは万葉集から。このあたりに源流を見る事ができるようで、{八十一}と書いて{くく}と読む様な、表記と読みとの関係例が紹介された。

その後、仮名の発生・文字の減少に伴って、同音異字が発生するようになり、古今和歌集などには多くのしゃれが或る事を紹介。例えば、
「わが宿の花ふみしだく鳥うたむ野はなければやここにしもくる」紀友則
上記の歌には、りうたむのはな(竜胆の花)が隠れている。
このほかにも十首ほどの例を交えて解説。

さらに、言葉のキャッチボールである連歌を解説。(言葉遊びの最たるものであろう)
そして雑俳といった、現代と同じような物(下戸に御飯)などの解説に移ったところで、残念ながら時間となってしまった。

講義「シャレの言語学」早稲田大学教授・野村雅昭

続いては、言語学から見たシャレの講義。

言語行動において、送り手(文/2つの意味)→受け手(文/2つの意味)という相互理解がシャレの前提である事を解説。
語句1=語形1+意味1、語句2=語形2+意味2 とすると
語形1=語形2あるいは語形1と語形2が似ている場合にシャレは成立。
語形1と語形2が似ているほど、意味1と意味2が隔たっているほどシャレの効果が大きい事を指摘。
例として、「老婆は一日にして成らず」を挙げた。

そして、シャレを含む文は不自然な表現になるという特徴を解説。
*不自然な発音
*アクセントの異同
*文法的な取違え
などがある。

シャレ漫才 Wヤング

堅い話から一転してWヤングのシャレ漫才。
「そんな文法とか考えてやってられん」といったところから始めて、地名を使ったシャレ 漫才を披露した。
漫才の後、最近の漫才についても少し話があり、喋るテンポについての話題がもたれた。

討論

いよいよ参加者による討論。

シャレとダジャレの違いについてである。
「つまらないのがダジャレ」「ダジャレという物は存在しない」等々、さまざまな意見がだされた。また、シャレという言葉の起源についても議論された。
一方、服装などのオシャレという言い方との関連に注目、容姿を飾るのと同じように言語を飾るのがシャレだとの指摘があり、それに失敗したのがダジャレ(化粧で言うところの厚化粧)との意見が議論の最後に出ていた。


議論は尽きなかったのだが、時間がきて幕切れとなった。織田氏らも、まだまだ言い足りない事があるようで、近い将来、第2回のシャレ研究会が開かれることとなろう。

001999/03/25


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